家具づくりについて

WOOD STUDIO KUZE'Sでは無垢の木で作るということを基本としています。

現在世の中に出回っている家具の多くがが合板で作られています。無垢の木の
様に反ったり暴れたり膨張や収縮もしないので工場で量産する素材としては都合
のよい素材です。しかしそれはいくら見栄え良くできていたとしても無垢の木が持
つ強靭性、耐久性、そして何よりも本物だけが持つ木の美しさには到底勝てる
ものではありません。WOOD STUDIO KUZE'Sのコンセプトとして掲げる「無垢の
木で作られた良い家具をできるだけ長く使って頂きたい。」その考えが無垢の木
で作ることを基本としている理由です。

無垢の木は常に膨張収縮をくりかえしています。それは家具になってからも同
じです。木の導管から湿気を取り込んだり排出したりし膨張収縮を繰り返して
います。いくら無垢の木で作られているとしてもその動きを無視した作り方では
やがて接合部が緩んできたり割れたりします。無垢の木で作るということは
それだけ多くの困難があるのです。

WOOD STUDIO KUZE'Sではほぞ組みや蟻組みなどに代表される日本の伝統的
な技法を応用した作り方で家具を製作しています。この伝統的技法は木の伸縮を
うまく逃がしながら木と木を組んでいく方法です。伸縮に対応する遊びを持たせて
います。特に高温多湿の日本ではこの作り方だが一番適していると考えています。
(先人の開発した知恵は本当に素晴らしいものです。)

仕口(組み手などの刻みの技法)を作るのには手仕事の領域が多く膨大な時間と
手間がかかります。この様な作り方をしなくてももっと速く簡単に作る方法はあります。
しかし、末永く使っていただくにはどうしても必要な技法なのです。手間や時間が
かかっても、お客様に満足していただける家具をつくる事、それがWOOD STUDIO
KUZE'が目指す家具づくりです。

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送り寄せ蟻
(木口を刻んだタイプ)

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◎接合部分はほぞ組みや蟻組みなどの組み手を基本としています。

◎テーブルの甲板と足の接合は通し蟻桟(吸い付き蟻桟)や送り寄せ蟻を
使います。
一般に乾燥した木材でも季節により木口方向に0.5〜0.8%ほどの伸縮が
あります。その伸縮(動き)や反りを逃すためにこの方法をとります。
通し蟻桟とは甲板に蟻溝(メス)を木口方向にを貫通させそこに蟻形に切った
足の連結部(オス)を木端からスライディングして入れる方法です。送り寄せ蟻は
飛び飛びに切った蟻桟を飛び飛びに切った蟻溝に落とし込んで平行にスライ
ディングさせる方法です。これらは技術的には非常に高度な技法で製作には
慎重を要する部分です。

ほぞ組み

蟻組み