座卓

足と甲板との連結は「送り寄せ蟻」
という技法で連結しています。

「吸い付き蟻桟」という方法もありますが
木端に蟻溝を通したくなかったのでこの
方法にしています。

幅広の板は伸縮の幅も大きくなるので
連結した時に溝の中で木が動く仕組みに
なっています。

左の写真のAの脚を@の溝に入れます。
入れ方に特徴があって落とし込んで並行
にスライディングするという方法です。
スライディングするとお互いにテーパーに
切ってあるので完全にLOCKします。


製作の写真

座卓ですが、あまり和にこだわらずにデザインしました。畳の部屋にも
板の間にも合うと思います。
栓(セン)に柿渋で着色しています。欅(ケヤキ)のような色合いです。
柿渋は紫外線に反応して色がどんどん濃くなっていきます。色の変化が
楽しめます。

サイズ
材:栓(セン)
仕上:柿渋&天然オイル

A脚のでこぼこ蟻桟

Bストレッチャーを入れる。

@甲板の裏のでこぼこ溝

Bのように脚と脚の間にストレッチャーを入れ、@とAを連結してさらに両脇から楔でしめます。
これで完全に脚が固まります。

C柿渋→オイルの順で塗装して完成です。

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